鳥類レッドリスト_(環境省)
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鳥類レッドリスト(ちょうるいレッドリスト)は、日本環境省が公表した鳥類レッドリストであり、日本国内における鳥類の絶滅危惧の評価である。日本国内の個体群に対しての評価であるので、世界的にみれば普通種に該当する場合がある。目次

1 概要

2 リストおよびカテゴリーの変遷

2.1 カイツブリ目

2.2 ミズナギドリ目

2.3 ペリカン目

2.4 コウノトリ目

2.5 カモ目

2.6 タカ目

2.7 キジ目

2.8 ツル目

2.9 チドリ目

2.10 ハト目

2.11 フクロウ目

2.12 ヨタカ目

2.13 ブッポウソウ目

2.14 キツツキ目

2.15 スズメ目

2.16 カテゴリ別集計


3 脚注

4 参考文献

5 関連項目

6 外部リンク

概要

環境省の鳥類レッドリストは、1991年(平成3年)に『日本の絶滅のおそれのある野生生物?脊椎動物編』として公表されたもの(1991年版)が初めてである。その後、1998年(平成10年)6月12日に、改訂されたレッドリスト(1998年版)が公表された[1]。1998年版レッドリストを基に、2002年(平成14年)7月に『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 -レッドデータブック- 2 鳥類』が作成された[2]。さらに、2006年(平成18年)12月22日に最新のレッドリスト(2006年版)が公表された[3]

1991年版では132種(亜種を含む、以下同じ)、1998年版では137種、2006年版では143種と掲載種数は増加している。ただし、これには最新の研究の結果により分類が変更されたこと(それまでは別(亜)種と考えられていたものが、同(亜)種である等)や、評価単位が変更されたこと(種単位で評価していた分類群を亜種単位にする等)を含んでいるので、掲載種数の増加が単純に絶滅危惧種の増加とは言えないことに注意する事。

環境省では、鳥類の評価対象種として約700種を選定している[4]が、これには下記の要件がある[3]
分類上亜種に細分される場合は原則として亜種を評価の対象とする。

生涯の大部分を海域で過ごす種であっても、定期的に日本近海に現れる種は対象とする。

外来生物及び国内他地域から導入された種は対象から除く。

迷鳥(本来の渡りのコースや分布域から外れて渡来した鳥)は対象から除く。

リストおよびカテゴリーの変遷

鳥類の絶滅危惧(絶滅のおそれのある種)の数は1991年版では54種、1998年版では90種、2006年版では92種と増加している。鳥類の評価対象種は約700種なので、2006年版では、約13%が絶滅危惧である。

1998年版に掲載された137種のうちスズメ目以外:スズメ目は、108:29でスズメ目以外の種が多い。これは、スズメ目以外の鳥類がスズメ目の鳥類に比べて、進化の過程で古いグループであり、より生息環境の悪化などの外部環境の変化に敏感である事が上げられる。また、島嶼性の種は58種であり、これらの種の絶滅のおそれが高いと考えられている[1]

1998年版から2006年版で、カテゴリーランクの上がった種は草原、低木林や島嶼部に生息する種である。これは、草原や森林、里山などの生息環境の悪化や外来種による影響が要因であると考えられている。その一方、奄美地方に生息する種のカテゴリーランクが下がったが、これらの種の生息環境である森林の回復と、信頼できるデータの蓄積が要因と考えられている[3]
カイツブリ目

鳥類レッドリスト(カイツブリ目和名学名1991年版1998年版[2]2006年版2012年版固有性※2備考
カイツブリ科


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